富山水墨美術館

年末年始はレセプト整理で忙しく、お天気が良かったにもかかわらずどこにも出かけず過ぎてしまいました。そのため、年明けどこかに出かけたくなりふらりと富山県の水墨美術館に行ってきました。たまたま新聞で美術館の広告が載っていて、愛嬌のある龍の顔がおいでおいでと誘っているように見えたからです。美術館はとても静かで、たくさんの迫力ある龍と虎の水墨画が展示されていました。この中で、心に残った水墨画の一つに「虎の河渡し」なるものがありました。母虎が背に子虎を乗せ大河を渡っている画です。解説によると、古代中国の伝説では虎はもともと多産ですが、母虎が3匹の子を同時に産むとそのうちの1匹が豹に変貌し母虎の見ていないすきにほかの2匹を食い殺してしまうといわれています。そこで母虎は大河を渡るときに子供を背に乗せて渡る順に心を砕くそうです。そんなの簡単、先に子虎を2匹を背中に乗せ、最後に豹の子を渡せばいいじゃん、とおもいましたが、母の背中に乗れるのは1匹のみ、であればどうでしょう? 先に子虎を渡せば岸においてきた1匹が豹に食べられてしまう、先に豹の子を渡せば次に運ぶ子虎が最後の子虎を迎えに行っている間に食べられてしまう、しかし、子虎であれ、豹の子であれ母虎にすればいずれも可愛い我が子、まるで禅問答のようです。うーんと悩んでいる間にお茶室にたどり着き、甘いものの誘惑に負け、おいしいお抹茶と「龍玉」の銘のお菓子をいただいて帰りました。しかし帰宅後も「虎の河渡し」の禅問答が気になり、その話を母に話したところ、あっさり一言「子育てに正解はないってこと。太古の昔から母はみんな悩みながら一生懸命子育てしてるってことなんよ。」へええ~~、龍の鱗、目からうろこ、いや齢70年の亀の甲(お、怒られる~!)…..、と感心してしまいました。

DSC_0011 (1)富山の五福にある静かな静かな美術館です。気持ちの落ち着くすてきな美術館でした。

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