暑中お見舞い申し上げます

暑中お見舞い申し上げます。

あっという間にお盆です。たった半年で世の中が変わりました。正月に「また夏に来るね」と言っていた甥っ子たちも休みが短くて今年は来ません。地元では夏の祭りもなく、寂しいので笹ずしとえびす作ってみました。ばあちゃんの味にはほど遠いですが、スモークサーモンと酢飯に茗荷を混ぜてそこそこの出来でした。思い起こせば3~4月ごろ大学病院の先生たちがオンライン授業になっているので大変だなーなんて、他人事のように思っていたら、私が授業をしている石川県衛生士学校も5月分はオンライン授業を依頼され、その手の機器に弱い私はリアルタイムのリモートの授業を諦め、最終的に自室にこもりなるべく自分の姿が映らないようにしてホームビデオによる自撮りで撮影したSDカードを学校に送ってユーチューブで配信していただき何とか乗り切りました。(ユーチューバーデビュー?)。前もって言い忘れる私も悪いのですが、途中で「ご飯やよ~」とか「電話やよ~」とか呼ぶ母の声でちょいちょい中断し、「ちょっとおおおお」と、もめること数回。しまいには部屋の外で音もなく白い人影がぼーっと立っており、「出た~~」とびっくりして見ると、食事のタイミングをうかがっている母だったことも…。診療面では感染防止対策で受付にシールドを作ったり、消毒自動ディスペンサーやオゾン発生機器を購入したりと診療に関連するいろいろなことを整えるので忙しかったです。アルコールもマスクもストックがいつなくなるかとハラハラし、念のため酒造メーカーの77%スピリッツも購入しました。小松の繊維を扱う大きな企業でコロナ感染がおこったこともあり、早くから感染症状のある人は時間を分けて受診していただき、フェースシールド、カッパなど着用で診療しました。今でこそ患者さんは何も言われませんが、はじめのころは一部理解のない方に「早く来たのに後回しか」「大げさな」とか「自分はコロナじゃないし」とかいわれることもしばしばでした。このような状況下で当院ナースをはじめスタッフ全員がとても頑張ってくれました。スタッフのナイスサポートに支えられ、そのおかげで何とかやってこれました。感謝しています。今年は長めのお盆、ゆっくりしていただきたいです。最近小松では昼カラオケクラスターが発生しています。政府によるGO TOなる感染拡大キャンペーン(少なくとも私はそう思ってます)のせいで石川県も経路不明の市中感染が広まっていくでしょう。夏休み明けまた気を引き締めていかねばと思っています。ついでにと言っては何ですが、ごはんやよーの母、自粛期間中ロータリークラブの出席を我慢してた父(ほんとは今も行かないでほしいのですが)、ライン電話で元気をくれる妹と甥っ子たちもありがとね~、と付け加えました。

今年は静かな静かな感謝の夏です。

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